日本人の平均寿命はどんどん延びており、人生100年時代と言われています。
現在50歳の方なら、折り返し地点。
60歳の方も、まだまだ40年、住まいのことを考えなければなりません。
年齢を重ねても安心して住むために、『リフォームしようかな?』と検討している50~60代の方に向けて、有益になるような情報を発信します。
こんな人に読んでほしい
・今の家で老後も長く住みたい
・せっかくリフォームするなら、先々のことも早めに備えておきたい
・長い目で見て、賢くリフォームしたい
・何度もリフォームやプチリフォームを考えるのは大変
・体力や体の機能が低下しても安心して快適に住めるようリフォームしたい
年齢を重ねると、こんな体の変化があります。
・筋力、体力が低下し、体の動きに制限がかかる
・骨密度や骨量の低下により、躓いたときなど骨折しやすい
・視野が狭くなり、黄みがかって見えたり、見えづらくなる等、視力の低下
・音が聞き取りにくくなる
普段から健康に気を使っている方でも、何かの拍子に、小さな段差に躓いたり、関節が動きにくいなど体の変化に戸惑うことがあります。
つまずき、手をついた拍子に怪我や骨折をすることもあるでしょう。
身体面の老化に伴い、心理的にも影響を及ぼすことも考えられます。
また、高齢化が進む中では、身体機能の低下や病気を抱えた方も増えていくと考えられます。
気を付けたいのは家庭内事故
従来の日本家屋は段差が多い、廊下や開口部が狭い、屋内の温度差が大きいなど、高齢者にとっては、安全で快適な住まいとは言えません。
バリアフリーや安全に考慮されていない家屋は、家庭内事故が起こる可能性が高まります。
・転倒・転落
スリップ、つまずき、よろめきによる転倒や、階段やステップからの転倒等です。
従来の日本の住居には、玄関の上がりかまち、廊下・洋室・和室などの部屋間での段差、脱衣室と浴室の段差等、つまずきやすい要素がたくさんあります。
また、敷居やカーペットの端にも足をひっかけて転倒する危険があります。
・不慮の溺死、溺水
浴槽内や浴槽への転落によって起こります。
バリアフリーを考えたリフォームのポイント
段差の解消
段差を解消するには下記のリフォームがポイントです。
・敷居を埋め込む
・床をかさ上げする
・屋外の段差解消には、勾配の緩やかなスロープの設置
手すりの設置
玄関、廊下、トイレ、階段、浴室等、立ち座りの動作が多い箇所や、歩行の安定が保てない場所では、体重移動を楽にする手すりの設置すると安全です。
ホームセンター等でも、個人で設置できる手すり等販売されていますが、手すり設置は、設置工事が必要な場合があります。
設置したい場所や長さに、柱やネジを止められる場所がなかったり、下地補強が必要な場合もあります。
安全に使用していただくためには、プロが既存の壁や柱の状況を判断し、設置する方が安心です。
また、すぐに手すりの設置を検討していなくても、壁を触るリフォームを行った際に、将来手すりを付けると予測される箇所に補強材を入れておくと、いざ手すりを必要になったときに、簡単に取り付けられます。
開閉式ドアから引き戸にする
押したり引いたりで開閉するドアは体の前後移動が大きいため、伝い歩き移動や車いす移動には不向きです。
そのような場合には引き戸がオススメです。上吊り式だと、床面に段差がなくオススメです。
折れ戸でも構いませんが、開閉時に折れた戸で指を挟むこともあるので、ショールーム等で実際に確認できると安心です。
セキュリティー・防犯に気を付ける
万が一の事故に備えて、非常ボタンや警報器装置、セキュリティサービスへの加入が安心です。
シィメスでは、インターホンの取り付け、防犯カメラ取り付けも承っています!
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蛇口からシングルレバー水栓にする
関節の動きに制限がかかったり、握力が弱くなる場合があるので、握る動作が必要な「蛇口タイプの水栓」は使いづらくなる場合があります。
引き上げるだけで水が出る「シングルレバー水栓」や触らず吐水・止水ができる「タッチレス水栓」への交換もおすすめです。
室内の温度差に注意する
大きな温度差は、血圧の急激な上昇・降下を起こすとがあります。
心筋梗塞などの循環器系の疾患のある方は注意。
温度差を解消するには、冷気や暖気の入るドア・窓の開口部のリフォームが有効です。
色選びにも一工夫
リフォームの楽しみは、どんな雰囲気にして、どんな色を選ぼうか、気分一新するデザインを考えるのがすごく楽しいですよね。
好きな色を選ぶのが一番ですが、色選びで迷ったとき、つい無難な色を選びたくなったときは、下記のことを参考にしてみてください。
基本は『気分が明るくなる』好きな色がオススメ
家の中でも明るい気持ちで過ごすには、好きな色を選ぶのが最も効果的です。
ただ、老化に伴い、色彩の区別がつきにくくなる場合があるため、同一の室内では、同一の床材で仕上げることが安全のポイントです。
同じ空間で、床材の色や仕上げに変化をつけた場合、段差と見間違え、怪我の原因となる場合があります。
健康状態を把握したい方
健康状態を把握する上で工夫できるのが、トイレの便器の色や洗面ボウルの色選びです。
痰や便・尿の色を確認できるよう、白がオススメです。
照明も工夫して
年齢を重ねると、視機能が低下するため、視野が狭くなり、文字や色が見えにくくなります。
40歳から視力の低下が始まり、60歳を超すと急激に低下します。
ライトや照明の工夫が必要になるうえ、高い所の電球の付け替えなど、危険を伴う場面も増えていきます。
快適に過ごせる環境づくりには、特に下記に気を付けてみてください。
ベッドに寝た時、照明が直接視界に入らないか。
照明のスイッチが押しにくい、面倒くさい等で薄暗いまま利用するのは危険です。
その時は、人感スイッチなど、自動でON/OFFする照明を選ぶのもおすすめ。
電球が交換しやすいか
フロアライトを活用する、交換しやすい場所に設置する、LEDなど寿命の長い電球を使用する等の工夫があると便利です。
つまずき防止のため、部屋の区切りに、別の床材を入れる
ヒートショックや熱中症のリスクも…室内の温度差にもご注意
年齢を重ねると、温度感覚が鈍くなると言われています。
暑い、寒いを感じにくいため、夏場だと気づかぬうちに熱中症になる可能性もあります。
冬場は、温かい部屋から冷えた浴室等、大きな温度差は、血圧の急激な上昇・降下から、ヒートショックのリスクがあります。
ヒートショックには、心筋梗塞などの循環器系の疾患のある方は注意が必要です。
窓の断熱リフォームや、浴室ならカワックの暖房機能を活用して、温度差が大きくならないように工夫しましょう。
シィメスまでご相談ください!
神戸市西区、垂水区、明石市にお住まいの方、先を見据えたリフォームについてお知りになりたい方は、ぜひシィメスまでご相談ください。